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法人化せず、夫婦、親子、兄弟などで一緒に事業を営んでいる場合、誰が納税義務を負うのか迷う場合があると思います。
利益を平等に分割してひとりひとりが納税すればよいのでしょうか?それとも誰か一人を代表者と決めて納税をすればいいのでしょうか?

今回は家族経営の場合の納税義務者(事業主)についてまとめたいと思います。

生計一かどうか

まずは事業を営んでいる親族が、生計を一にしているかどうか確認します。
生計一とは、日常の資を共にしている状態をいい、簡単にいえば生活費を同じお財布から出している状態です。

ちなみに所得税法基本通達では次のように規定されています。

2-47 法に規定する「生計を一にする」とは、必ずしも同一の家屋に起居していることをいうものではないから、次のような場合には、それぞれ次による。

(1) 勤務、修学、療養等の都合上他の親族と日常の起居を共にしていない親族がいる場合であっても、次に掲げる場合に該当するときは、これらの親族は生計を一にするものとする。

 イ 当該他の親族と日常の起居を共にしていない親族が、勤務、修学等の余暇には当該他の親族のもとで起居を共にすることを常例としている場合

 ロ これらの親族間において、常に生活費、学資金、療養費等の送金が行われている場合

(2) 親族が同一の家屋に起居している場合には、明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合を除き、これらの親族は生計を一にするものとする。

事業主の判定

生計を一にする親族で一緒に事業を行っている場合、その事業の事業主(その事業から生ずる収益を享受する者)がその事業に係る納税義務者になります。

では、事業主は誰になるのでしょうか?

事業主を好きに決めてしまえるなら、所得を分散させて課税を免れることが容易にできてしまいます。

所得税法では、その事業の経営方針の決定につき支配的影響力を有すると認められる者がその事業の事業主だとされています。

誰が支配的影響力を持っているか分からない場合は、次の区分に応じてそれぞれに定める人が事業主だと推定し、次に当てはまらない場合は生計を主催している人が事業主だと推定することとされています。

(1) 生計を主宰している者が一の店舗における事業を経営し、他の親族が他の店舗における事業に従事している場合又は生計を主宰している者が会社、官公庁等に勤務し、他の親族が事業に従事している場合において、当該他の親族が当該事業の用に供されている資産の所有者又は賃借権者であり、かつ、当該従事する事業の取引名義者(その事業が免許可事業である場合には、取引名義者であるとともに免許可の名義者)である場合  当該他の親族が従事している事業の事業主は、当該他の親族

(2) 生計を主宰している者以外の親族が医師、歯科医師、薬剤師、弁護士、税理士、公認会計士、あん摩マッサージ指圧師等の施術者、映画演劇の俳優その他の自由職業者として、生計を主宰している者とともに事業に従事している場合において、当該親族に係る収支と生計を主宰している者に係る収支とが区分されており、かつ、当該親族の当該従事している状態が、生計を主宰している者に従属して従事していると認められない場合  当該事業のうち当該親族の収支に係る部分の事業主は、当該親族

(3) (1)又は(2)に該当する場合のほか、生計を主宰している者が遠隔地において勤務し、その者の親族が国もとにおいて事業に従事している場合のように、生計を主宰している者と事業に従事している者とが日常の起居を共にしていない場合  当該親族が従事している事業の事業主は、当該親族

まとめ

生計を一にする親族で事業を行っている場合、その事業の経営方針を決定することができる人が事業主だと判断されます。

その事業から生ずる所得が誰のものか裁判などで争われた場合、各種契約の名義や資金調達、従業員の管理状況など様々な要素から総合的に判断されることになります。
実態と異なる人を名義上だけ事業主とすると、問題になる場合がありますので、実態に即して判断しましょう。

 

【 ひとりごと 】

ほぼ毎年夏には沖縄に行くのですが、随分前の話ですが8月に沖縄に行ってきました。

公設市場が楽しいとの噂を聞いたので初めて行ってみました。(いつもほとんど観光せずに潜ってばかりいるので)

が、ちゃんとしたお店が大半なんだとは思いますが、閉店間際だったせいか市場の人の対応、値段の不明朗さになんだかちょっと不満を感じつつ、観光地なんだからと周りにたしなめられ、夜光貝と伊勢エビを通常よりもだいぶんお高いお値段でいただくことになりました。

味は新鮮でおいしかった。

でもなんだか、やっぱりこのまま帰るのも納得できなかったので

食べ終わった夜光貝の貝殻をもらって帰ってきました。

夜光貝の貝殻

磨くと真珠のようにピカピカになるのでアクセサリーなどに加工して販売されています。

いつか磨こうと思って。
荷物になって大変でしたが。

これで少し元を取った気になりました(マジか。。。?)