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先日、青色申告決算書から確定申告書までご自分で作成している創業5年目の個人事業主の方に、提出済みの書類を見せていただく機会がありました。損益計算書をみると、利子割引料として数百万円の記載が。。。
毎年税務署に直接提出しに行っているけど、なにも言われたことはないって話でしたが、提出の際、内容の確認までしてくれません。

間違いやすい事例としてブログで紹介していいとのご了解をいただきましたので、今日は青色申告決算書の損益計算書の経費の欄に記載してある利子割引料について確認したいと思います。

利子割引料とは

金融機関などから資金を借り入れると利息を支払わなければなりません。これが利子です。

手形は記載された支払期日になれば記載された金額の支払いを受けることができますが、支払期日の前に金融機関や手形割引業者などに手形を買い取ってもらって現金化することもできます。このとき期日前であるので信用度に応じた利息分を割引した金額で買い取られます。その割引の金額が割引料です。
手形を額面より安く売ったことになるので、会計上は手形売却損ともいいます。

利子割引料は、利息と割引料(手形売却損)を計上する勘定科目です。
ここで、売却した手形の額面や、金融機関に返済した借入金の元本部分は、経費ではないため、利子割引料に含めてはいけません

金融機関に借入金を返済すると、現金を払っているのでなんとなく経費が発生しているような気がしてしまうかもしれませんが、借入金の返済は負債の減少であり、貸借対照表に影響する部分です。

白色申告や簡易記帳をしていて、貸借対照表を作成していない方は特に間違えやすいので注意しましょう。

記載してみよう

年初に以下の借入れをした場合、利子割引料にはどの金額を記載すべきか確認してみましょう。

(借入条件)

借入金額  100万円(事業用資金の借入)
年利     3%
返済方法  元利均等返済(返済額(元本と利息の合計額)が一定となる返済方法)
12回払い
【返済予定表】

※ 実際の計算とは誤差がある場合があります

金融機関には毎月84,694円ずつ返済し、年間の支払総額は 1,016,328円 でした。
そのうち、元本の返済額は 1,000,000円 、 利息の支払額は 16,328円 でした。

仕訳で表すと

利子割引料 16,328 現金及び預金 1,016,328
借入金 1,000,000    

利子割引料として損益計算書に記載すべき金額はいくらでしょうか?

返済総額の 1,016,328円 ではなく、利息の 16,328円 ですね。

借入金100万円の返済は、貸借対照表の借入金のマイナス項目です。

 

【 ひとりごと 】

分かっている人にとっては当たり前になっていることでも、知らない人が勘違いしてしまうことは多いと思います。

利子割引料が数百万円計上されていたら、経理が分かる人は

一体何億円借金があるんじゃい??

ってなるけど、

BSだのPLだの勉強したことがない人は

利子割引料ってなんじゃい??

なのが当たり前ですから。。。

分からないうちは、無料相談でもいいので確認してもらうほうがいいかもですね。